目を惹く鮮やかな赤、大胆な構図で描かれた人魚。シャガールらしい作風を感じられる作品です。
マルク・シャガール(1887〜1985)
1887年7月7日、ロシア領ヴィテブスクに生まれた。生涯、妻ベラ(ベラ・ローゼンフェルト)を一途に敬愛していたこと、ベラへの愛や結婚をテーマとした作品を多く製作していることから別名「愛の画家」と呼ばれる。 毒舌家としても知られ、同時代の画家や芸術運動にはシニカルな態度を示していた。特にピカソに対しては極めて辛辣な評価を下している。 シュルレアリスムに共感を持てず、自分のことを「シュルレアリストと呼ばないで欲しい」と語っている。アポリネールは彼の作風を“シュルナチュラリスム(超自然主義)”と呼んだ。
作者/マルク・シャガール
技法/リトグラフ
サイズ/縦32.5cm,横25cm
額縁/有り
制作年/1960年