メーカー：ULBRICHT

ベルリンから電車で2時間、ドレスデンから車で1時間半。
ドイツ東端、チェコとの国境に近いエルツ山地の中心にザイフェンという村があります。
もともと鉱業で栄えた土地でしたが、時代とともに輸入鉱物が主流となり、鉱夫たちは仕事に困ります。
そこで、豊富な山の木を使った新たな名産として「エルツ工芸品」が生まれました。

さて、こちらのくるみ割り人形、背中のレバーで口が開きますが、実際にくるみを割ることはできません。
昔は実際にくるみ割りに使用されていましたが、今では伝統的な「装飾品」として親しまれております。
また、モチーフに王様や兵隊が多いのは、彼ら権力者にくるみ割りという労働をさせる、という民衆のうっぷん晴らしが込められているそうです。
子ども向けの童話や絵本においても、くるみ割り人形といえば「悪役の花形」であることが多いです。

とはいえ、ドイツではくるみ割り人形はおもちゃとして定番の品。
口を開けるとユーモラスな表情を見せる子供たちの友達です。

高さ 27cm / 横幅 9.5cm / 奥行き 8cm